【2025年最新】1級土木施工管理技士における工学の基礎&令和7年度の変更点【まとめ】
【この記事を執筆したのは…】
佐藤拓真さん
元準大手ゼネコン勤務|土木の現場監督7年|ブロガー兼Webライター|SNS総フォロワー2.3万名|出版書籍「仕組み図解 土木工事が一番わかる」
令和7年度1級土木施工管理技術検定の第一次検定まで残すところあとわずかになりました。
残りの貴重な時間を得点UPに直結する分野の勉強にあてていきたいですよね。
近年は試験制度の変更が何度もあり、令和6年度から受検資格が緩和され、工学の基礎として「土質力学・構造力学・水理学」の問題が追加されました。
ですが、
「現場の経験はあるけど、学術的な内容はちょっと…」という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで、今回は「工学の基礎」の問題について、令和6年度に出題された内容に加えて、先日6月1日に行われた令和7年度の2級土木(前期試験)で出題された問題を中心に解説していきます。

ぜひ、本記事を最後まで読んで、理解を深めて得点UPにつなげてください!
なお、試験直前に覚えるべき知識については、この記事[土木施工管理技士講座 第3回「土木施工管理技士の試験直前に覚えておくべきこと100選【今からでも間に合う】」]で詳しく解説しています。
第一次検定に今年こそは合格したいと考えている方は、こちらもあわせてご確認ください。
- 工学の基礎(必須問題)1問目
-令和6年度2級第一次検定(前期)
-令和7年度2級第一次検定(前期)
-令和6年度1級第一次検定
-令和7年度における工学の基礎1問目対策 - 工学の基礎(必須問題)2問目
-令和7年度2級第一次検定(前期)
-令和6年度1級第一次検定
-令和7年度における工学の基礎2問目対策 - 工学の基礎(必須問題)3問目
-令和6年度1級第一次検定
-令和7年度2級第一次検定(前期)
-令和7年度における工学の基礎3問目対策 - 工学の基礎(必須問題)4問目
-令和6年度1級第一次検定
-令和7年度2級第一次検定(前期)
-令和7年度における工学の基礎4問目対策 - 工学の基礎(必須問題)5問目
-令和7年度2級第一次検定(前期)
-令和6年度1級第一次検定
-令和7年度における工学の基礎5問目対策 - 【2025年2月1日施行】建設業法施行令の一部改正
- まとめ
工学の基礎(必須問題)1問目
過去に出題された問題は以下のとおりです。
時期と試験の種別 | 内容 | |
令和7年度 | 2級(前期) | 土の3層構造 |
令和6年度 | 2級(後期) | 土の3層構造 |
1級 | 土の3層構造 | |
2級(前期) | 土の3層構造 |
過去の問題すべて、土の3層構造について出題されているため、今回は令和7年度2級第一次検定(前期)と、令和6年度1級第一次検定、令和6年度2級第一次検定(前期)で出題された問題について解説します。
令和6年度2級第一次検定(前期)
☆問題
【出典】令和6年度2級土木施工管理技術検定 第一次検定(前期) 試験問題(種別:土木)
☆解答 [ 2 ]
土は、土粒子(固体)、水(液体)、空気(気体)で構成されています。
その中で、土粒子の密度(ρs)は土粒子の単位体積(g/cm3)あたりの質量であり、次式で表されます。
ρs=Ms/Vs
Ms:土粒子の重量
Vs:土粒子の体積
土粒子の密度は、土粒子の密度試験により求められ、一般的な土では2.6~2.7g/cm3程度の値です。
令和7年度2級第一次検定(前期)
☆問題
【出典】令和7年度2級土木施工管理技術検定 第一次検定(前期) 試験問題(種別:土木)
☆解答 [ 2 ]

土質力学における「間隙(かんげき)」は、土に含まれる水と空気の部分です。
間隙比は、与えられた土の間隙の状態を量的に表わすのに用いられる値の1つです。
土の全体積に対する間隙体積の比で表します。
間隙比:e=Vv/Vs
例えば、間隙の体積(Vv)と土粒子の体積(Vs)が同じ(Vv=Vs)土では、「間隙比e=1」となります。
また、間隙の体積(Vv)に対して土粒子の体積が2倍であれば、「間隙比e=0.5」となります。
なお、間隙比が小さいほど、重く、硬い材料となります。
例として、軟岩はほぼ0。自然の砂地盤であれば0.5~0.8程度、粘土であれば1~3程度です。
令和6年度1級第一次検定
☆問題
【出典】令和6年度1級土木施工管理技術検定 第一次検定 試験問題A
☆解答 [ 4 ]
令和6年度1級の問題では、2級とは異なり問われる項目が2つありました。
「湿潤密度(ρt)」と「飽和度(Sr)」です。
【湿潤密度】
湿潤密度は、土の体積(Vv+Vs)に対して、土粒子(Ms)と水(Mw)の重さで割ったもので表します。
ρt=(Mw+Ms)/V となり、
Ma=0であるため、
ρt=M/V となります。
【飽和度】
飽和度は、土の空隙の何%が水で占められているのかを示す値です。
Sr=Vw/Vv×100(%)
土の中において、土粒子(固体)以外の水と空気の部分に、どれだけ水が満たされているのかを表します。
空隙がすべて水で満たされた「Sr=100%」の土は飽和土。
「0<Sr<100%」の土は不飽和土といい、さらに「Sr=0」の土は乾燥土といいます。

土の中に含まれる気体の量は、土の特性に影響を与えるため、土質力学において重要な指標です。
令和7年度における工学の基礎1問目対策
令和7年度に出題が予想される項目として、以下の8つの物理量は覚えておくことをおすすめします。
- 土粒子の密度:ρs=Ms/Vs
- 湿潤密度:ρt=(Mw+Ms)/V
- 乾燥密度:ρd=Ms/V
- 間隙比:e=Vv/Vs(※問隙比eは「単位なし」です)
- 間隙率:n=Vv/V×100
- 飽和度:Sr=Vw/Vv×100
- 体積含水率:θ=Vw/V×100

過去の傾向から、土の物理量が出題されているため、今回もこの中から出題される可能性が高いと思われます。
工学の基礎(必須問題)2問目
過去に出題された問題は以下のとおりです。
時期と試験の種別 | 内容 | |
令和7年度 | 2級(前期) | 土質調査 |
令和6年度 | 2級(後期) | 土粒子の密度区分 |
1級 | 粒径加積曲線と三角座標 | |
2級(前期) | 粒径加積曲線 |
令和6年度1級の2問目は、土の粒度による分類に関する問題が出題されていましたが、令和7年度2級では問題が大きく変更されました。
そのため、今回は令和7年度2級第一次検定(前期)と、令和6年度1級第一次検定で出題された問題について解説します。
令和7年度2級第一次検定(前期)
☆問題
【出典】令和7年度2級土木施工管理技術検定 第一次検定(前期) 試験問題(種別:土木)
☆解答 [ 4 ]
選択問題の土木一般として出題される内容と同様の問題であるため、通常の第一次検定の対策で十分対応できる問題でした。
土質調査については、「試験概要」と「試験により得られる結果」を覚えましょう。
試験名 | 試験概要 | 試験により得られる結果 |
標準貫入試験 | ハンマー(63.5kg)を76cm落下させ、30cm貫入させるのに要する打撃回数(N値)を測定する試験 | N値(打撃回数) |
オランダ式二重管コーン貫入試験 | 先端角60度のコーンとシリンダーを手動で回転挿入し、25cm貫入させるのに要する回転数をN値換算して土質判定や支持力推定に用いる試験 | コーン指数 |
スクリューウェイト貫入試験 | 直径19ミリの鋼棒の先端にスクリュー状の先端矢じりを装着し、地中に貫入させ、その貫入状況を確認する試験 | 貫入抵抗、コーン指数 |
なお、N値については[N値とは? 換算N値の違いや求め方、地耐力との関係を1級土木施工管理技士が解説]の記事で、コーン指数については[【丸わかり】コーン指数とは?目安やトラフィカビリティ、N値との関係を解説]の記事で詳しく解説しています。
令和6年度1級第一次検定
☆問題
【出典】令和6年度1級土木施工管理技術検定 第一次検定 試験問題A
☆解答 [ 2 ]
まずは、粒径加積曲線について解説します。
粒径加積曲線の問題に解答するために、必要な知識は2つ。
- 土の工学的分類が理解できていること
- 粒怪加積曲線が読み取れること
【工学的分類】
土は、粒子が集合して形成されており、土粒子の大きさを粒径といいます。
まずは、どの大きさの粒径であれば何に分類されるのか理解しましょう。
名称 | 粒径 |
粘土 | 粒径0.005mm未満の粒子 |
シルト | 粒径0.005mm以上、0.075mm未満の粒子 |
砂 | 粒径0.075mm以上、2mm未満の粒子 |
礫 | 粒径2mm以上、75mm未満の粒子 |
石 | 粒径75mm以上 |
この分類を踏まえると、先ほどの粒径加積曲線における「砂」の割合というのは、以下の図の範囲となります。
つちとき塾:『土木・建築の工事現場で使う用語集【初心者向け】』より
【粒径加積曲線】
次に、粒径加積曲線の読み取り方です。
粒径加積曲線は土粒子の粒径を横軸に対数目盛で表示し、縦軸に通過質量百分率をプロットしたものです。
問題で問われている、砂の下限と上限の粒径を横軸から探し、縦軸の割合を読み取ります。
0.075mm(75μm) | 2mm | 差 | |
A | 0% | 100% | 100% |
B | 10% | 57% | 47% |
この表の結果から、Aの土質の粒径加積曲線はBの土質の粒径加積曲線より、砂分の割合は「多い」となります。
【三角座標による粗粒子の分類】
土質は細粒分・砂分・礫分の含有割合によって分類し、名称を決めますが、三角座標はその際に用いるものです
例えば、[粒度分布:細粒分 55%、砂分 20%、礫分 25%]
この場合、以下の図のように示します。
つちとき塾:『土木・建築の工事現場で使う用語集【初心者向け】』より
試験問題の図から細粒分・砂分・礫分の割合を読み解くと、以下の表のとおりとなります。
細粒分(~0.075mm) | 砂分(0.075mm~2mm) | 礫分(2~75mm) | |
Ⅰ | 20% | 10% | 70% |
Ⅱ | 55% | 30% | 15% |
そのため、Ⅰの土質は細粒分が20%、Ⅱの土質は細粒分が55%となるため、ⅠはⅡに比べて細粒分が「少ない」となります。
令和7年度における工学の基礎2問目対策
昨年度の1級の試験では、2級と同じような問題が出題されたため、令和7年度も2級第一次検定(前期)で出題された土質調査ついてはしっかりと押さえておきましょう。
土質調査については、[土木施工管理技士講座 第10回「第一次検定 土工」]の記事で詳しく解説しています。あわせてご確認ください。
また、昨年度に出題された内容と同じような問題が出題される可能性もあります。

そのため、粒径加積曲線の読み取り方と三角座標についても覚えておきましょう。
【関連記事】
工学の基礎(必須問題)3問目
過去に出題された問題は以下のとおりです。
時期と試験の種別 | 内容 | |
令和7年度 | 2級(前期) | 単純梁の集中荷重における曲げモーメント |
令和6年度 | 2級(後期) | 単純梁の集中荷重における曲げモーメント |
1級 | 単純梁の集中荷重における曲げモーメント | |
2級(前期) | 単純梁の集中荷重における曲げモーメント |
3問目は、単純梁の集中荷重が作用した際の曲げモーメントに関する問題が出題されています。
ここでは、令和6年度1級と令和7年度2級(前期)に出題された問題を解説します。
令和6年度1級第一次検定
1級の問題は単純梁に2カ所の集中荷重が作用した場合の最大曲げモーメントを求める問題でした。
☆問題
【出典】令和6年度1級土木施工管理技術検定 第一次検定 試験問題A
☆解答 [ 2 ]
単純梁が静止しているので、鉛直方向の力のつり合いを考えると、
RA+RB=P+P となります。
モーメントのつり合いを考えると、
A点回りのモーメントは、
P×1/3×L+P×2/3×L-RB×L=0 であるため、
計算すると、
RB=P となります。
また、B点回りのモーメントも同様に考えると、
P×1/3×L+P×2/3×L-RA×L=0 となるので、
RA=P となります。
最大曲げモーメントは、集中荷重が作用する位置なので、C点とD点であるため、
M=P×1/3×L=PL×1/3 となります。
令和7年度2級第一次検定(前期)
令和7年度2級(前期)の問題は、今までと異なり「モーメント図」に関する問題でした。
☆問題
【出典】令和7年度2級土木施工管理技術検定 第一次検定(前期) 試験問題(種別:土木)
☆解答 [ 1 ]
曲げモーメントは作用する力と距離の掛け算であるため、直線のグラフになり、荷重が作用する点が曲げモーメントが最大となる点です。
そのため、(1)が正解です。

単純梁の集中荷重に関しては、せん断図、曲げモーメント図を は丸暗記しちゃいましょう!
令和7年度における工学の基礎3問目対策
令和7年度における対策として、集中荷重および等分布荷重が作用した場合の公式については覚えておきましょう。
集中荷重(中央) | 等分布荷重 | |
曲げモーメント | M=PL/4 | M=w(L^2)/8 |
たわみ量 | δ(デルタ)=P(L^3)/48EI | δ(デルタ)=5w(L^4)/384EI |
工学の基礎(必須問題)4問目
過去に出題された問題は以下のとおりです。
時期と試験の種別 | 内容 | |
令和7年度 | 2級(前期) | 曲げモーメント |
令和6年度 | 2級(後期) | 図心 |
1級 | 図心と断面一次モーメント | |
2級(前期) | 図心 |
4問目は、2問目と同様に令和7年2級(前期)で大きく問題が変わりました。
そのため、今回は令和7年度2級第一次検定(前期)と令和6年度1級の問題を解説します。
令和6年度1級第一次検定
1級の問題は単純梁に2カ所の集中荷重が作用した場合の最大曲げモーメントを求める問題でした。
☆問題
【出典】令和6年度1級土木施工管理技術検定 第一次検定 試験問題A
☆解答 [ 4 ]
図心はX軸・Y軸に対して、断面一次モーメントがともに0になる点です。
そのため、(4)の記述が誤り。(1)、(2)、(3)は正しい記述です。
令和7年度2級第一次検定(前期)
令和7年度2級第一次検定(前期)の4問目は、曲げモーメントの大きさを計算する問題でした。
☆問題
【出典】令和7年度2級土木施工管理技術検定 第一次検定(前期) 試験問題(種別:土木)
☆解答 [ 1 ]
曲げモーメントは「力×距離」で計算します。
点Oの左側(時計回り)
10kN×7m=70kN・m
点Oの右側(反時計回り)
4kN×2m=8kN・m
時計回りの符号が正であり、反時計回りのモーメントが負であるため、この2つのモーメントの符号を合わせて計算すると、
Mo=70-8=62kN・m となります。
令和7年度における工学の基礎4問目対策
4問目についても、2問目と同様に令和7年度2級の問題は昨年度と異なる内容の問題でした。
そのため、
- 断面一次モーメントの計算方法
- 曲げモーメントの計算方法
については覚えておきましょう。
工学の基礎(必須問題)5問目
過去に出題された問題は以下のとおりです。
時期と試験の種別 | 内容 | |
令和7年度 | 2級(前期) | ベルヌーイの定理 |
令和6年度 | 2級(後期) | ベルヌーイの定理 |
1級 | 定常流 | |
2級(前期) | 開水路における定常流 |
5問目は、令和6年度2級後期から問題が変わりました。
そのため、ここでは令和7年度2級第一次検定(前期)と令和6年度1級の問題を解説します。
令和7年度2級第一次検定(前期)
☆問題
【出典】令和7年度2級土木施工管理技術検定 第一次検定(前期) 試験問題(種別:土木)
☆解答 [ 2 ]
エネルギーの大きさを基準面からの高さの値に換算したものが水頭(ヘッド)であり、速度水頭、位置水頭、圧力水頭の3種類に分類されます。
それぞれ重力加速度で割ることにより算出され、一般的には以下の式が用いられます。
(V^2)/(2g)+P/ρg+Z=一定
左辺第一項は速度水頭、第二項は圧力水頭、第三項は位置水頭です。
水に粘性がなく、摩擦がない状態では水のエネルギーは流下に対して消失することなく、断面における位置、圧力、速度の3つのエネルギーの合計は一定です。
なお、全水頭を流れ方向につなげた線をエネルギー線、圧力水頭と位置水頭の和をつなげた線を動水勾配線といいます。
- エネルギー線:全水頭を流れ方向につなげた線
- 動水勾配線:圧力水頭と位置水頭の和(ピエゾ水頭)をつなげた線

全水頭線から速度水頭分を引いた線が動水勾配線です。
令和6年度1級第一次検定
☆問題
【出典】令和6年度1級土木施工管理技術検定 第一次検定 試験問題A
☆解答 [ 1 ]
定常流の流れにおける2つの断面での流速は、連続の式で表すことができます。A1×V1=A2×V2(断面積:A、流速:V)
定常流においては、任意の2つの断面を通過する単位時間あたりの質量流量は常に一定です。
したがって、断面1の流速V1、断面積A1、流体密度ρ1と、断面2の流速V2、断面積A2 、流体密度ρ2の間には、質量保存の方則(連続の式)として、
ρ1×A1×V1=ρ2×A2×V2 が成り立ちます。
さらに、水などの非圧縮性流体の場合には「ρ1=ρ2」とみなせるため、
A1×V1=A2×V2 が成り立ちます。
この式を問題の断面①、断面②に当てはめることで、流速V2を算出します。
【流速】
断面積A1は、A1=(d1/2)^2×π
となり、
断面積A2は、A2=(d2/2)^2×π
となるため、
先ほどの式に当てはめると、
(d1/2)^2×π×V1=(d2/2)^2×π×V2
V2=(d1/d2)^2×V1
【流量】
次に流量を求めます。流量は断面積と流速の積です。
Q=A×V(流量:Q、断面積:A、流速:V)
断面②の断面積[A2=(d2/2)^2×π]を当てはめると、
流量Q2は、
Q2=(d2/2)^2×π×V2 となります。
さらに、先ほど求めた[V2=(d1/d2)^2×V1]を代入すると、
Q2=π×d1^2×V1×1/4
となります。
令和7年度における工学の基礎5問目対策
令和7年度に出題が予想される問題として、以下の項目は覚えておくことをおすすめします。
- 流速:V=(1/n)×R^(2/3)×I(1/2)
- 流量:Q=A×V
- 径深:R=A/S
※n:粗度係数、I:勾配、S:潤辺(水路の壁に接している部分)
さらに、ベルヌーイの定理について、よく使われる水頭での表現も覚えておきましょう。
(V^2)/(2g)+P/ρg+Z=一定
【2025年2月1日施行】建設業法施行令の一部改正
最後に建設業法施行令の一部改正について解説します。
建設業法施行令が一部改正され、2025年2月1日に施行となりました。
これにより、主任技術者または監理技術者の配置・専任が必要となる金額要件などが緩和されました。
金額要件 | 旧 | 新 |
特定建設業許可・監理技術者の配置を要する下請代金額の下限 | 4,500万円 (7,000万円) |
5,000万円 (8,000万円) |
主任技術者または監理技術者の専任を要する請負代金額の下限 | 4,000万円 (8,000万円) |
4,500万円 (9,000万円) |
※( )内は建築一式工事の場合

金額等の変更があった際には高頻度で出題されるので、数字は必ず覚えておきましょう!
[【2025年建設業法改正】標準労務費や資材価格高騰による変更契約の対応が急務!徹底解説]の記事で詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。
まとめ
工学の基礎として出題された問題は以下のとおりです。
1級(令和6年度) | 2級(令和7年度) | |
1問目 | 土の3層構造 | 土の3層構造 |
2問目 | 粒径加積曲線と三角座標 | 土質調査 |
3問目 | 単純梁の集中荷重における曲げモーメント | 単純梁の集中荷重における曲げモーメント |
4問目 | 図心と断面一次モーメント | 曲げモーメント |
5問目 | 定常流 | ベルヌーイの定理 |
しっかりと対策を行い、合格につなげましょう。
次回も土木施工管理技術検定に役立つ情報をお届けするので、楽しみにしていてくださいね。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。

著者:佐藤拓真

著者:佐藤拓真