建設業における「積算」とは、一言で表すと「適正な工事費を決めるための重要な業務」。
一般的にはあまり知られていない業務かもしれませんが、積算があるからこそ、適正な価格で、適正に工事を行うことができるようになります。つまり、市民が安心安全に暮らせるまちづくりは、正確な積算のもとに成り立っていると言っても過言ではないでしょう。
本特集では、首都・東京で積算に携わる方々を受発注者双方の視点から取材。積算の重要性、そして、東京都のインフラを支えるために、日々責任を持って“工事の金額”と向き合うスペシャリストたちの姿に迫ります。
業務の流れや受発注者双方における役割など、積算の概要について解説します。
東京都中小建設業協会
渡邊 裕之 会長
建設会社における積算業務の役割
積算には経験と愛情が大切
「積算は会社の顔」と話すのは、辰島建設株式会社(東京都板橋区)で積算業務を担当する穴沢和則・執行役工事部長。
積算で導き出した数字を根拠に見積書や入札書を作成し、発注者へ提示する。それが会社の印象、そして売上を左右する。そういう意味で建設会社における積算業務は、まさに“顔”と言えます。
今回、そんな積算業務にかける思いや取り組む姿勢などについて、穴沢さんと同社専務取締役の崔丞鎰さんにお話を伺いました。
取材協力 辰島建設株式会社