工事費と向き合い
首都・東京のインフラを支える
建設業における「積算」とは、一言で表すと「適正な工事費を決めるための重要な業務」。
一般的にはあまり知られていない業務かもしれませんが、積算があるからこそ、適正な価格で、適正に工事を行うことができるようになります。つまり、市民が安心安全に暮らせるまちづくりは、正確な積算のもとに成り立っていると言っても過言ではないでしょう。
本特集では、首都・東京で積算に携わる方々を受発注者双方の視点から取材。積算の重要性、そして、東京都のインフラを支えるために、日々責任を持って“工事の金額”と向き合うスペシャリストたちの姿に迫ります。
積算とは?
業務の流れや受発注者双方における役割など、積算の概要について解説します。
寄 稿
東京都中小建設業協会
渡邊 裕之 会長
東京都の積算における課題と取り組み
適正価格による工事の推進に向けて
東京都建設系4局・積算座談会
公平・公正な積算を当たり前に
建設工事において、発注者が予定価格を設定するうえで正確な積算は欠かせません。
今回、東京都財務局・建設局・水道局・下水道局の建設系主要4局で積算基準を所管する技術管理課長4名と、財務局で入札・契約関係の調整を担当する契約調整技術担当課長の計5名にお集まりいただき、積算にまつわる特別座談会を開催。
公共工事の発注者として向き合う積算業務のやりがいや、違算防止に向けた各局の取り組みなどについて語っていただきました。
建設会社における積算業務の役割
積算には経験と愛情が大切
「積算は会社の顔」と話すのは、辰島建設株式会社(東京都板橋区)で積算業務を担当する穴沢和則・執行役工事部長。
積算で導き出した数字を根拠に見積書や入札書を作成し、発注者へ提示する。それが会社の印象、そして売上を左右する。そういう意味で建設会社における積算業務は、まさに“顔”と言えます。
今回、そんな積算業務にかける思いや取り組む姿勢などについて、穴沢さんと同社専務取締役の崔丞鎰さんにお話を伺いました。
取材協力 辰島建設株式会社
PR 積算システムメーカー インタビュー
【協賛】