第17回:モラルとルールとマナーと建設業【若手社員向け建設業界の豆知識】
あらためまして、りゅう坊です。
企業に求められるコンプライアンス。
法令や社会的ルールを守ることを意味しています。パワハラやセクハラなども含まれますね。
近年、報道で見かけるケースがよくあります。
もともとそういった人間の規範は、「モラル、ルール、マナー」です。
社会生活を営むうえで「モラル、ルール、マナー」を守ることは、個人的な品格を高めるだけでなく、社会全体の調和と秩序を維持するために欠かせません。
見えない糸でボクたち一人ひとりを結びつけ、共同体としての機能をスムーズにします。
今回は“考える”を前提に、この3つの重要性について考えていきたいと思います。
モラルの重要性とは
モラルは、善悪の判断基準となる内面的な価値観です。
社会生活では、モラルを持つことで他者を尊重し、公正かつ公平な行動を心がけることを意味します。
これにより信頼関係を築き、社会的な結束力を高めることができます。モラルが欠如するとエゴイズムが増し、摩擦が生じやすくなります。
ルールの重要性とは
ルールは、社会生活での具体的な行動規範です。
法律、規則、慣習などがあり、これらに従うことで公共の場での秩序や公平性が保たれ、また社会が安定してみんなの権利と責任が守られます。
ルールを知り、それを守ることは、社会でうまくやっていくためにとても大切なことです。
マナーの重要性とは
マナーは、日常生活における礼儀正しさや振る舞いを指します。
言葉遣い、服装、挨拶の仕方など、細かな行動がマナーに含まれます。
マナーを守ることで、他人に対する敬意を表し、快適な社会環境を構築することができます。
マナーが欠如していると、不快感や誤解を生む原因となるので、社会的スキルとして、マナーの習得は非常に重要です。
継続的向上を目指す行動指針
「モラル、ルール、マナー」は、個人としての成長を促し、社会全体の調和を保つために不可分の関係にあります。
これらを遵守することは、自己尊重と他者への尊敬の表れであり、社会生活の質を高めるために欠かせません。
個人がこれらを意識し、日々の行動に反映させることで、より良い社会を実現することができるでしょう。
そのうえで、「モラル、ルール、マナー」を含め、個人として継続的な向上を目指すための行動指針を考えてみました。
1.学習意欲を維持する
継続的な学習
新しい技術や知識を積極的に学び、自身の専門性を高めます。上司や同僚からのアドバイスを受け入れ、改善点などを積極的に反映させていきましょう。
専門知識の習得
自分の専門分野に関する知識を深め、最新の情報や技術を学び続けることも大切です。
直接関係のない分野のスキルも学ぶことで、視野が広がり、柔軟な発想ができるようになるでしょう。
2.コミュニケーション能力を向上させる
明確なコミュニケーション
言いたいことをはっきりと、かつ敬意を持って伝えるのは、なかなか勇気がいりますが、意識しておきたいところです。
まずは、相手の話を注意深くよく聞いて、理解する姿勢を持つことが大事です。
そして、話すときは明確に伝える。もちろん相手の意見を尊重することも大切です。
3.チームワークとリーダーシップ
自主性とチャレンジ精神
与えられた仕事に対して能動的に取り組み、自ら解決策を見つけ出すよう努めましょう。そのためには、失敗を恐れず新しいことに挑戦し、経験を積むことが重要です。
機会があればリーダーとしての役割を積極的に担うのも良いでしょう。チームを導く経験を積むことは、必ず成長につながります。
4.時間管理と効率化
協調性とサポートの提供
会社の一員として、他の社員と協力し合い、共通の目標達成に貢献するよう努めましょう。
また、同僚が困っている時は積極的に支援し、助け合う環境をつくることも必要です。
そうした中で大切になってくるのが時間の管理。
仕事の優先順位を正しく設定し、限られた時間の中で最も重要な取り組みに集中するよう心がけましょう。
仕事のプロセスを定期的に見直し、より効率的な方法がないか検討することも重要です。
5.自己反省と目標設定
明確な目標設定と定期的な自己評価
短期的および長期的なキャリア目標を設定し、それに向けて計画的に努力しましょう。そのための行動計画を立てることも有効です。
自身の成長と成果を定期的に評価し、必要に応じて目標を調整すると良いでしょう。
6.健康で良好な状態
仕事とプライベートのバランスを保ち、ストレス管理に努めることは非常に大事です。
身体的および精神的な健康を維持するために、規則正しい生活を心掛けましょう。
まとめ
この指針を日々の行動に組み込むことで、自身のキャリアを積極的に形成し、専門家としての成長を遂げることができるのではないかと思います。
ただし、重要なのは“自己成長は一朝一夕には達成できない”ということ。
長期的なプロセスであると理解し、持続可能な成長を目指すと良いでしょう。
これらの指針に倣って行動するうえでも、「モラル、ルール、マナー」を正しく守ることができなければ、間違った行動になりかねません。
一人の行動が企業全体の信用失墜に繋がることは、現実に起こりうることとして認識しておかなければなりません。
このことは、ボクも現場監督時代に強く思ったことです。
さらに言えば、信用を得るには時間を要しますが、信用を失くすのは一瞬です。
作者紹介 りゅう坊さん
作者紹介 りゅう坊さん