第4回:“ON”と“OFF”の切り替え【若手社員向け建設業界の豆知識】

おつかれさまです!りゅう坊です。
第4回の今回は、タイトルにあるとおり“ON”と“OFF”。これをうまくコントロールしましょう! という話をします。
時間は平等だが働き方は不平等
いきなり平等とか不平等なんて言うと、「なにが言いたいの?」となるかも知れません。
あらためてですが、人には等しく1日24時間というものが与えられています。
たとえば、「自分は忙しいから30時間ほしい」とか言っても叶わないのが現実で、あたりまえのことですよね。
その中で、それぞれほぼ決まった行動の時間があります。
睡眠時間、食事時間、休憩時間、そして仕事・労働時間。中でも休日以外の日で一番時間を使うのが“仕事・労働時間”です。
ごく平均的な時間配分で言うと、睡眠を8時間、仕事・労働が8時間として計16時間。そして空いた時間、いわゆるプライベートや自由時間といったものが8時間です。
これは、あくまで平均や理想であって、現実は通勤時間、早出や残業が加わるとどうでしょう?
自由な時間は、確実に減っていきます。
早出、残業などが加わったうえに睡眠時間まで削ってしまうと、ほぼほぼ仕事・労働に時間を捧げていることになります。
現実に目を向けて時間を大事にする
できるだけ仕事の時間と自分の時間、いわゆるプライベートの時間にメリハリをつけてモチベーションを持続させなければいけません。
どちらかにズルズルいってしまうと良くないことは、想像できると思います。
あなたが現場監督や現場責任者であるなら、一つの工事期間中は気が抜けない緊張状態が続き、疲労感が蓄積する時間になるでしょう。
また、若手社員の方であれば立場もさまざまで、技術習得に加え、工事の流れや進め方、実作業をしてくれる職人さんたちへの指示伝達など、ライブな現場ではとても忙しい日々を送っていて、「疲れも倍増」なんて感じになるでしょう。
ただ、若手のころって体力もあるので、カラダは結構ムリも利きますし、ついついやり過ぎてしまいがち。
若いからといってムリが重なると、徐々に負担も大きくなります。様子を見つつ注意しながら休養することも必要です。一番大事なのは、仕事・労働をこなすためには、自己体調管理に十分配慮しなければいけないということ。なんといってもカラダが資本なのですから。
キーポイントは自己コントロール
これは老いも若きも共に言えることであり、自己コントロールが大きなキーポイントになります。
建設現場においても、忙しくなればなるほど体力の消耗もあり、そして業務を遂行する中で体力面と合わせて大きな負担になるのは、メンタル面の疲弊です。
体力面は、あちこちが痛くなって悲鳴をあげる段階になると限界も表面化するためわかりやすいですが、メンタル、精神面は、気付かぬうちに限界を超えるところまでガマンしてしまう。というより、自覚症状が鈍くなってきます。
知らぬ間にうつの状態、不安定な状態といった症状を引き起こすケースもあるのです。
業務は、真摯に向き合わなければならないですが、生真面目過ぎても自身を追い込んでしまう場合があることを肝に銘じて過ごすようにしましょう。
自分自身も、なんでも“過ぎる”という行動が心身に決していい効果を与えないということを経験から学び、痛感しました。
- 考え過ぎる
- 頑張り過ぎる
- 懸命にやり過ぎる
- 真面目過ぎる
- 熱過ぎる
仕事となると、「やらなきゃならない」という気持ちが成せることもあります。
でも、どこかのタイミングで一旦停止することも気に留めておかなければなりません。
正直、若いころのように、気持ちは十分あってもカラダが言うことを聞かないことが増えていきます。
過ぎたるはなお及ばざるがごとし
ことわざに『過ぎたるはなお及ばざるがごとし』というものがあります。
これは、何事もやり過ぎると、やり足らないのと同様に良くない、ということです。
足る・足らないというラインの見極めが難しいところではあるのですが、すべてにおいてバランスというのは大事です。
とはいえ、任された業務を遂行するには責任が付いてまわるため、やってしまうのです。責任感があればあるほど、ついつい“過ぎる”行動になってしまうものです。
人間は、自分自身をコントロールできます。
日頃から“過ぎる”という境界ラインを意識して、自分に負荷が掛かってきたと判断したときは、遠慮なく上司や同僚に伝えることです。
「期待に応えなきゃ」と頑張り過ぎてカラダを壊してしまっても、意外に代わりの人間っていることに気付くのです。
責任感は非常に大切な感覚ですが、かたまりのようになって、壊れてしまっては誰も喜びませんし、自分が悲しくなります。
忙しい中にもONとOFFを切り替えてメリハリを付け、自分をコントロールしていく。
これが働く“肝”となります。
【今回のあるある】
時間についてお伝えしましたが、現実の話として、ものづくりの現場では時間で区切れない作業が発生する場合もあります。
準備や片付けの段階で、余分に時間を要することもあるでしょう。
これは働く人にとってはよくある話の一つですが、各職場で十分な意思疎通をはかり、納得のうえ業務にあたることが大切です。
作者紹介 りゅう坊さん
作者紹介 りゅう坊さん
