グルメ司法書士・梅先生のチョコっと舌鼓と司法相談アルアル【第3回】

司法書士コラム

グルメ司法書士・梅先生の
チョコっと舌鼓と司法相談アルアル





司法書士、梅本先生による連載第2弾。
東京都内のランチが美味しいお店を紹介しながら身近な司法書士への相談アルアルを会話形式でやさしく解説していただきます。

今日のランチの舞台は、「日本橋たまゐ 本店」
「あなご」専門の名店。お店は、昭和28年に酒屋として建てられた日本家屋。

コンクリートに囲まれた日本橋で、木造の昭和ニッポンを楽しめます。
いつも最後は夢心地の梅先生。土曜日のランチタイム。果たしてどんなお話になるのか。お楽しみに!




・梅先生
梅先生新宿区四谷で業歴約30年の司法書士
趣味は、神輿担ぎと草野球。どちらも終われば潰れるまでの酒盛り
お酒が大好きだけど、呑むと直ぐに寝てしまう、昭和生れの頑固オジサン

・ノリスケ君
梅先生の執筆を担当して3年目の編集者
自称グルメの大食漢。守備範囲は和洋中のオールマイティー




登記簿を見たら根抵当権と書いてある。「根」で何が違うの?(前編)



ピンポーン!


こんにちは、先生。先日はご馳走様でした。




やあ、この前のお店は美味しかったね。お昼からちょっと飲みすぎちゃったかな(笑)ところで、今日はどうしたんだい?




実は、会社の社長をしている僕の友人の話なんです。
住宅ローンと抵当権の抹消登記の話を、彼にしてあげたんです。そしたら、会社の本社ビルの登記簿謄本を早速取寄せたようで。それを見てみると、抵当権ではなくて「根抵当権」と書いてあるそうなのです。 「根」の文字が付くと、何か違いがあるのでしょうか?




なるほど、根抵当権が設定されていたのだね。




それで、今日は、抵当権と根抵当権の違いを簡単に教えて欲しいなと思って来たんですよ。




なるほど。今日もちょうど、お昼ご飯の時間だね。ノリスケ君、どこか美味しいお店を知っているなら、そこで話をしようか?




待ってました!日本橋に美味しい「あなご」のお店があるんですよ。味が美味しい上に、先生の大好きな昭和の香りがするお店なんです!





今日のメニュー
登記簿を見たら根抵当権と書いてある。「根」で何が違うの?」(前編)



今日の舞台 ~日本橋 たまゐ 本店~

① 返済できないと競売されて財産を失います

② 違いは1本のマッチ棒とマッチ箱 (※後編で解説)

③ 消えたのに消えていない登記の謎(※後編で解説)




今日の舞台 ~日本橋 たまゐ 本店~



到着しました、日本橋たまゐ本店です。隣は日本橋高島屋です。近代的なビルの谷間に残された昭和の建物ですね。まさに三丁目の夕陽のセピアカラーの世界。


まるでアナゴの「つめ」で煮込んだような、茶色の古そうな店構えがワクワクさせてくれますね。



お店の中は少し狭いですけど、やっぱり昭和の香りがプンプン。店員さんがとても親切で、料理の選び方や食べ方まで、丁寧に教えてくれます。

土曜日の13時頃に行ったら、偶然にも待たずに入れました。でも帰る頃には行列ができていました!少し遅めが良いのかもしれないです。中にはカウンター席と、2人席、4人席がありました。



運よく待たずに入れたね。さあ、何を食べようか。




お任せください。土曜日の休日ですから。まずは、やっぱり、お酒ですよね。「あなご酒」はフグのヒレ酒みたいです。ぜひ呑みましょう。

マッチで火をつけて、アルコールを飛ばします。今日は、上手く炎が上がりましたよ。




マッチとは懐かしい。

昔から、抵当権と根抵当権の説明をする時には、マッチ棒とマッチ箱に例える事が多いのだよ。マッチで始まるあなご酒を呑めるなら、根抵当権の説明はバッチリだね。




それなら、僕は「次酒」も頂いて、今日は熱心な勉強家になります。




ゴクリ。ふぅ~、美味いね~。




今日のあては、あなご尽くしにしましょう。



 

店員さんが火を点けてくれました。中には、焼あなごの切り身が入っています。香りがとても香ばしい。最後に食べる肉厚の切り身はお酒が浸みて美味なのでしょうね。楽しみ!



あては、あなごの卵焼き・天ぷら・白焼きでいかがでしょうか。




あなご尽くしで豪勢だね。




卵焼。しっかり焼いた卵焼の中にアナゴを発見!美味い!食べ応えがあります。



アナゴの天ぷら。身がフワフワ、噛むとアナゴ天の油がジュワーッ!



あなごの白焼き。香ばしくてお酒がすすみます。
塩・かぼす・わさび・柚子胡椒・山椒・七味とたくさんの味変が楽しめます。


①返済できないと競売されて財産を失います。




以前に住宅ローンの話をした時に、抵当権という言葉は出てきたよね。



・抵当権とは
住宅ローンの返済ができなくなった時は、債権者は抵当権に基づいて裁判所に競売申立て→競売手続の中で住宅を売却→売却代金から債権者が貸金の返済を受ける というシステムです。



返済できないと大切な自宅を失うのですよね。




そのとおり。根抵当権も機能的には同じなんだよ。



お金を貸す側に立って考えれば、貸したお金を返してもらえないと困りますね。だから、いつでも返済されない最悪の事態の対策を考えておかなくてはなりません。いわゆる債権保全です。この債権保全のために、抵当権や根抵当権を設定します。

だから、抵当権も根抵当権も、「返済できなければ、競売になって大切な財産(不動産)を手放す事になる点」は共通していることになります。



債権保全と言えば、保証人という制度がありますよね。




よく知っているね。保証人と抵当権・根抵当権を比較してみようか。



保証人制度は、債務者が払えない時に「保証人が自分の個人財産で債務者に代わって支払う制度」のことです。これを「人的保証」と呼んでいます。保証人という個人の経済的な信用力が基礎になっています。

これに対して、抵当権や根抵当権は「不動産の所有権や地上権・永小作権の交換価値(売却した時の価格)」を信用力の基礎に置いている債権保全手段なのです。これは不動産の交換価値が信頼の基礎になっているので、「物的保証」と呼ばれています。



結局、住宅ローンにかかわらず、お金の貸借の時には、常に債権の保全が必要になり、保全の手段として担保権である抵当権や根抵当権が設定されるというわけなんだよ。




なるほど、借りたお金を返せない時に、担保に出した不動産が強制的に売られてしまう制度が、抵当権であり根抵当権なのですね。



お金を借りられるのはありがたいし、借りたお金を返済するのも当然だけど、最悪、他人に売られてしまう点だけは、抵当権も根抵当権もなんか怖いですね。



もちろん怖いよ。だから、返済計画もなく、むやみにお金を借りないでね。




でも、住宅の購入時はもちろだけど、会社の運転資金や設備資金の場合にも、大きなお金が必要になる時には、金融機関からの借入れが必要になります。

抵当権や根抵当権を設定するという事は、それだけ財産価値がある不動産を所有しているという事であり、信用力もあると評価されたという事ですから、ある意味、立派な事ですよね。




前編はここまで!

後編では、抵当権・根抵当権についてさらに深掘りして解説していきます。穴子飯の紹介もあります!お楽しみに!

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