家づくりに関わる職人さんの話

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家づくりに関わる職人さんの話

【コラム 1級建築士による建設アラカルト】【独学1級建築士 nandskさん】



建物を造るときは様々な人が関わりあって造り上げます。それこそ、家一軒に対して合計で100人以上が携わっているのではないでしょうか。

今回は、家づくりに関係する人々を少し紹介したいと思います。

まずは有名どころから、設計者について。建築基準法では10㎡以上の建物を造るときには確認申請が必要になり、設計者を定めなければなりません。この設計を、報酬をもらい業務として行うのが設計事務所の建築士ですね。逆に言えば、無報酬で10㎡以下の建物であれば誰でも設計できます。

次に工事現場を見てきましょう。

まずは、現場監督。工事の準備段階から完成段階まで、工事全体の調整を行います。職人さんへの発注や周辺住民へのお知らせ、スケジュール管理など業務内容は多岐に渡ります。

それから現場で作業する職人さん。有名なのは大工さんでしょうか。大工さんは木工事全般を取り扱う職人さんです。

建築基準法が整備される前は設計も積算も現場監督も大工さんがやっていたくらいで、日本の家づくりでは中心的な職人さんです。

次に紹介するのは鳶(とび)職人さん。昔は建物の梁から梁へ飛び移るように移動して作業をしていたことが名前の由来になっているくらいで、高所作業を専門とする職人さんです。

高いところで軽やかに作業する鳶職人さんは職人たちの間でも人気者です。仮設足場の設置や高所作業ではないですが、基礎の配筋などをやったりもします。

お次は鉄筋職人さん。名前の通り鉄筋に関するエキスパートです。鉄筋の加工から搬入、もちろん配筋まで行います。

鉄筋がうまく配筋出来ていないとコンクリートの強度が低下してしまうので、とても重要な役割です。鉄筋を立体的にきれいに組み立てるのは予想以上に難しいんですよ。

大工、鳶、鉄筋職人は建築職人の三役と言われる重要な役割です。

三役以外にも、コンクリートの打設やモルタル仕上げなどを行うコンクリート職人さんや左官職人さん、ドアや窓を専門に扱う建具職人さん、植木を専門に扱う植木職人さんや、電気、ガス、水道などのインフラを専門に扱う職人さんもいて、かなりの数の職人さんが家づくりに関わってきます。

さらに、職人さんが取り扱う各種材料を作る人たちも家づくりには欠かせません。有名どころではLIXILやTOTOと言ったキッチンやトイレなどのメーカーでしょうか。他にもコンクリート工場や材木屋さんなども家づくりには欠かせませんね。

まだまだ紹介しきれないくらい大勢の人が家づくりには関わっています。大勢の人の協力があって初めて家ができるんですね。



今回のコラムは【独学1級建築士 nandskさん】

独学により1級建築士に合格。住宅やアパートの設計・工事監理、特殊建築物の維持管理、公共施設の工事設計・監督の経験あり。2級、1級建築士試験受験者へのアドバイスも行っている。『建築の楽しさを多くの人に知ってもらいたい』と話す

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