#1 ベトナムからの実習生2名も活躍。外国人労働者の雇用あるある〈建設会社会長!? 自称・鬼嫁?奮闘記〉

経営/マネジメント

関西方面で鉄筋工事業経営。31才夫婦で切り盛りしてます!

初めまして。私は主人経営の建設会社で事務員をしております、平成元年生まれ31歳女です。気持ちは変わらず17歳ですが、小6の息子には背が追いつかれそうだし、肩凝りが長引き疲れが取れないのが悩みです。業務は事務・経理・顧問先との打ち合わせ等…言わば現場に出る事以外全て、ですね。笑

会社も家庭もほぼ権力握っています! もう会長で良いです。笑

弊社は個人事業主3年を経て、只今法人成り4年目です。昨年11月末まで私は訪問介護士として、正社員で仕事しながらPCや社印、通帳とカードを持ち歩き、介護の空き時間や移動時間を駆使してメール返信や顧問先、銀行へ行く日々でした。さすがに一回目の緊急事態宣言中に、利用者の方のお宅へ入る際の配慮や(あまり免疫のない方のお宅はマスク三重で訪問、アルコール消毒しまくる等)うつらない・うつさないを徹底しての買い物代行(多い日は1日10件ほどスーパーやドラッグストアーに行きました)業務で、介護の仕事に疲れが出てしまい去年は責任だけで仕事をしていました。

そんな中、FAXで安全書類を15時までに送らないと明日の現場に入れないから早く送れ! と社長から電話が…介護の仕事中だったので急いで帰宅しFAXを送ったり、利用者さんに連絡し訪問時間をずらしてもらい、空き時間に自宅へ戻りFAXしたりと、事務の業務が増えていき、利用者さん・ヘルパー仲間にも急な変更等で負担をかける事が申し訳なくなり泣く泣く退職しました。半年ほど経ちましたが、やはり仕事に出てないと落ち着かない気持ちもありますが、慣れてきたところです。

私の話が長くなってしまいました。ここからは最近の弊社の様子です。

ベトナムからの実習生2名も活躍。外国人労働者の雇用アルアルとは?

弊社は、比較的若年層で日本人7名ベトナム人実習生2名の小さな会社です。最年長はもちろん会長と社長の31歳、最年少は12月に18歳を迎えました! やっと年少者承諾書が不要になり書類が減りました。嬉しい限りだったのですが、4月中旬頃に来た安全書類のメールを確認すると言われた事のない追加書類を求められました。

外国人実習生の基本的な必要書類と言うと、、、

  • 在留カード
  • パスポート
  • 外国人実習生総合保険
  • 雇用計画及び雇用条件書
  • 技能実習計画認定通知書生総合
  • 実習計画書
  • キャリアアップID
  • 作業員名簿
  • 社会保険確認書

なのですが、それとは別に*管理団体概要書の提出と管理団体の実績等記載書類の提出依頼があり書類の注意書きに[わからない場合は管理団体に問い合わせし作成して下さい]とあり、管理団体からいただいた書類ファイルをひっくり返し漁りましたが見当たらず、すぐに管理団体へ問い合わせました。

管理団体もあまり言われない書類だった事、担当さんがコロナ感染で不在だった事もあり、丸1日待ち、やっと取り寄せることができました。すぐに書類作成、相手先へ提出し無事任務完了です!

このように、最近は追加の書類の提出(見た事のない書類)や相手先やゼネコンのチェックが厳しくなった様に思います。

私の憶測だと、去年ベトナム人の農作物等の被害が話題になりましたよね? それからさらに厳しくなったと感じています。

外国人は入場すら出来ない現場も出てきて、仕事の確保も大変になってきました。

外国人実習生の住まい確保は大変! 日常生活も、雇用主の理解と「味方になる」ことが大切!

ベトナム人実習生といえば、弊社も困った出来事がありました。

1号君(ベトナム1期生なので)は令和元年から、2号君(2期生)は今年1月から弊社に来ています。

まず住む所…広告を見て不動産屋さんへ問い合わせます。

「会社の寮としてハイツを借りたいのですが」と聞くと「寮には日本人の方が住まれますか?」

「日本人とベトナム人です」と言うと「外国の方はちょっと…」

もう「そうですか。お時間いただきありがとうございました。」しか言えないのが3件ありました。

今のハイツの契約時も問い合わせると「外国人はOKなのですが、定員6名中2名までは可能ですが、3人以上になる場合はすまれる方全員の名前・電話番号をご提示いただけないと(理由としては、日本人も若い子の為、酒盛りや深夜に騒ぐと困るからとの事)お貸しする事は出来ません」と

すぐに社長へ連絡し、従業員への説明や同意を得て提示し、無事契約していただけました。現在も契約中で問題なく住まわせていただいています。

次に移動時…仕事の時はハイツまで送り迎えなのですが、買出しや私用の場合は、自転車を貸し出しています。ちょうど去年の10月頃だったと思いますが、1号君が本人確認受け取りの郵便が来ており、自転車で郵便局へ向かっていると警察の方から職務質問を受けました。

その場にいなかったので、どういう流れかは不明ですが、自転車の防犯登録番号の照会をされたそうです。そして社長に電話があり「警察です。今1号君にお話を聞いていて防犯登録を調べさせてもらったら、会長(私)で登録されていますが知ってる方ですか?」「はい。僕の嫁です」「そうでしたか。でしたら問題ありません。失礼しました。」と電話は終わり、1号君も解放されたそうです。

確かに悪い外国人の方がいることも事実なんですが、外国人だからと疑われて職務質問や不自由な思いをするのは、本人はもちろん雇い主側からすると辛いです。今回私の自転車に乗らせていて持ち主がすぐわかったので、大事にならなかったですが、他の事でも色んな配慮が必要で管理団体も協力してもらえますが、実習生達の1番身近な雇用主が不安や困り事を解決して味方になってあげないと、本人達はどうしたら良いかわからず逃走してしまう、逃げた以上帰れずに、生活に困るので犯罪を犯してしまうのでは…と私自身も深く考えさせられました。

今回はこのあたりで終わらせていただき、次回は緊急事態宣言対象地域の新型コロナウイルス感染症の建設業者への影響などを書きたいと思います。

長々とお付き合いありがとうございました。


筆者紹介:なあ062さん

関西方面在住、ご主人が社長の鉄筋工事業を20代から一緒に経営。「会社も家庭もほぼ権力を握ってます(笑)。口も達者な鬼嫁です」と話すが、会社では事務・経理・顧問先との打ち合わせ等すべてこなし、料理も裁縫も得意、介護士の資格も持つ『できる女性』の印象。

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