建築学生とリモート授業

コラム

建築学生とリモート授業

【コラム 1級建築士による建設アラカルト【独学1級建築士 nandskさん】

 

私が大学の建築学部を卒業したのはもうずいぶんと前になりますが、あの時の密度の高い時間というのは未だに記憶に残っています。

建築学生の楽しみであり苦労である設計課題に追われ、何日も徹夜するという高揚感と焦燥感が入り混じった感覚は、人生でもそう何度も経験できるものではないしょう。

現在の大学の授業はオンライン授業が主体であったりするようですが、果たして建築学生がオンラインで対応できるのかどうか、考えてみました。

  

  

まず、大学授業の現状についてですが、文部科学省の「大学等における後期当の授業の実施方針等に関する調査」では、令和2年度の後期は99%以上の大学が対面授業を行うことになっているようです。

一時期の完全自粛状態からは改善しているが、80%以上がオンラインでの遠隔授業と併用ということになっています。

オンラインの課題である通信費や通信環境整備に対する支援も多くの学校で行っており、授業が受けられないということは無さそうなので、そういった課題は解決されているようです。

    

肝心の授業内容ですが、一般的な大教室で行うようないわゆる座学についてはオンラインでも問題は無さそうです。

毎回、講師に質問するようなよほど熱心な学生以外は、オンラインでも十分という人が多いように思います。

  

一方、実習などの実技系の授業はオンラインでは難しいでしょう。建築学部の場合は設計課題などで集まれないのはかなりマイナスだと思います。

設計課題などでは、先生一人に対しての生徒数も少なくして、さらにもっと細かい指導ができるよう大学院生や研究生をアルバイトで雇うことも多いほど。

同級生がどういった設計をしているのか、見聞きするのも刺激になるので、オンラインではこういったメリットは少なくなりそうです。

  

コロナ禍で大きく変わったものに、大学の授業があり、今後もオンラインの授業は併用されることと思います。

上述したように、オンラインでの不具合もあれば、再視聴が可能であったり、聴覚障害であっても受講しやすいなどのメリットもあり、授業ごとに使い分けていくことが求められるのではないでしょうか。

 

  

今回のコラムは【独学1級建築士 nandskさん】

独学により1級建築士に合格。住宅やアパートの設計・工事監理、特殊建築物の維持管理、公共施設の工事設計・監督の経験あり。2級、1級建築士試験受験者へのアドバイスも行っている。『建築の楽しさを多くの人に知ってもらいたい』と話す

 

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