【まるっと解説】神奈川県内の公共工事に入札したい!入札に参加するにはどうしたらよい?

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【まるっと解説】神奈川県内の公共工事に入札したい!入札に参加するにはどうしたらよい?

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ジャスティン

公共工事に入札するにはどうしたらいいんだろう。

キャロル

公共工事に入札したい場合は「入札参加資格」が必要になるね!

ジャスティン

入札!?公共工事をやりたい業者はたくさんいるけど、誰にでも任せられる簡単な仕事じゃないから、行政はきちんと審査して契約するってことね!

キャロル

簡単にいうとそうだね。発注機関によって申請方法は異なるけど、今回は神奈川県の申請について解説していきます!


目次

入札参加資格とは?

入札参加資格は、公共工事や公共事業の入札に参加するために必要な資格です。取得することで、神奈川県内の様々な公共工事の入札に参加できるようになります。資格取得には一定の基準を満たす必要があり、基準をクリアすることで初めて入札に参加する権利が与えられます。

神奈川県での入札参加資格システム

神奈川県では「かながわ電子入札共同システム」から入札参加資格の手続きを行います。

かながわ電子入札共同システムを利用して、入札に参加するための競争入札参加資格申請の手続や、公共工事や物品の調達などの入札に関する一連の手続を、事業所のパソコンからインターネットを通じて行うことができます。入札予定情報や落札結果情報もみることができます。

対象範囲

神奈川県内では、下記の35の自治体が入札参加資格を受付けています。また、かながわ電子入札共同システムに参加している自治体に関しては1度の申請で複数の自治体の入札参加資格を取得することも可能です。

※★印がついている4自治体については、別に該当の自治体にそれぞれ申請をしなければなりません。

  1. 神奈川県
  2. 横浜市★
  3. 川崎市★
  4. 横須賀市
  5. 相模原市
  6. 横須賀市
  7. 平塚市
  8. 鎌倉市
  9. 藤沢市
  10. 小田原市
  11. 茅ヶ崎市
  12. 逗子市
  13. 三浦市
  14. 秦野市
  15. 厚木市
  16. 大和市
  17. 伊勢原市
  18. 海老名市
  19. 座間市
  20. 南足柄市
  21. 綾瀬市
  22. 葉山町
  23. 寒川町
  24. 大磯町
  25. 二宮町
  26. 中井町
  27. 大井町
  28. 松田町
  29. 開成町
  30. 箱根町
  31. 湯河原町
  32. 愛川町
  33. 清川町
  34. 山北町★
  35. 真鶴町★

今回ご紹介させていただく手順や必要書類などは、一般的なものになります。自治体によっては、多少異なる場合がございますので詳しくはこちらをご参照ください。

資格要件

神奈川県の入札参加資格を取得するためには、下記の項目のいずれにも該当しないことが必要になります。

  • 地方自治法施行令第167条の4第1項、第2項の各号に該当する者
  • 同種の営業を引き続き1年以上営んでいない者
  • 営業に関し、許可・認可・登録などを受けることとされている場合に、当該許可・認可・登録などを受けていない者
  • 最近1年間の事業税を完納していない者
  • 最近1年間の消費税および地方税を完納していない者
  • 健康保険法第48条、厚生年金保険法第27条又は雇用保険法第7条の規定による届出をしなければならない場合に、当該届出をしていない者

定期申請

神奈川県の入札参加資格を、期間を空けずに認定を受け続けるためには、決められた時期に参加資格の認定申請を行う必要があります。これを定期申請といいます。この手続きを怠ると、次回の申請が随時扱いとなり、認定を受けられない空白期間が発生してしまいます。

随時申請

定期申請ができなかった方、または年度の途中で新規申請しようとする方は、すべて随時申請の扱いとなります。

業種区分

業種区分は、下記の4つがあります。
入札参加資格の認定は、営業種目(許可業種区分)に応じて行い、それぞれの営業に係る許可を受けていることが必要です。

  • 建設工事
  • 建設コンサルタント
  • 一般委託
  • 物品

また、営業種目に付随する特殊工事や特殊業務などとして、細目を設けています。細目に当たっては過去1回以上の施工または業務実績を有することが条件になっています。

キャロル

細目の登録を入札の参加条件として使用する団体があるようです!実績がある場合には、積極的に登録しましょう。

等級の格付け

認定業種のうち、下記の7業種についてはAからD(一部C)の等級別格付けを行います。付与された等級に基づき、各発注基準額が定められ、その金額の範囲の工事について受注資格が得られることになります。

業種 等級
土木 A~D
建築 A~D
電気 A~D
A~D
舗装 A~D
造園 A~C
水道施設 A~D

等級区分は営業種目別年間平均販売高や自己資本額、営業年数や従業員数などの様々な観点から点数を積み上げ算出されます。

神奈川県での入札参加資格の取得手順

神奈川県で入札参加資格を取得するための主な手順は以下の通りです。

【STEP 1】
事前準備

かながわ電子入札共同システムを利用するために必要なパソコンの初期設定や環境設定などを行います。

【STEP 2】
必要書類の準備

入札参加資格申請に必要な書類を準備します。
業種区分や窓口によって、必要書類が異なるため地自体のHPにて最新の情報をご確認ください。
※神奈川県の随時申請の必要書類はこちら

【STEP 3】
書類の提出

必要書類を準備ができたら、神奈川県の建設業者登録受付窓口に提出します。郵送または電子申請での提出が可能です。

【STEP 4】
審査

提出した書類に基づき、神奈川県が審査を行います。審査には約1ヶ月ほどかかります。

【STEP 5】
結果通知

審査が完了すると、結果が通知されます。
資格が認められた場合、神奈川県内の公共工事の入札に参加できるようになります。

【STEP 6】
電子入札システムの利用準備

入札開始するために、電子入札システムに登録します。パソコンや伝承証明書(ICカード)の準備が必要です。

【STEP 7】
入札開始

資格取得後も定期的な更新が必要です。また、事業内容に大きな変更があった場合には再申請が必要となることがあります。

さらに詳細を知りたい方は、下記でも解説しておりますので合わせてご覧ください。

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入札参加資格を取得するためのポイント

入札参加資格をスムーズに取得するためには、以下のポイントに注意することが重要です。

  • 書類の正確さ: 提出書類に不備がないように、正確かつ詳細に記載することが重要です。
  • 早めの準備:申請のタイミングにもよりますが、基本的に審査には時間がかかるため、余裕を持って準備を開始することが大切です。
  • 定期的な確認:入札参加資格は一定期間ごとに更新が必要です。更新時期を見逃さないように、定期的に確認することが必要です。

当事務所では、随時申請のお客様にはもちろん、定期申請のお客様にも申請時期になりましたらお声がけさせていただくことによって更新時期を見逃して空白期間を作らないためのサポートをさせていただいております。

建設業許可申請はお任せください!

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まとめ

神奈川県で公共工事の入札に参加するためには、入札参加資格の取得が欠かせません。必要な書類を揃え、適切な手続きを行うことで、スムーズに資格を取得し、事業拡大のチャンスをつかむことができます。この記事を参考に、入札参加資格の取得を目指してみてください。

少しでも「気になる」「自分の会社も受けられるか」など気になる点がございましたら、ぜひ建設業に強い当事務所にご相談ください。

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引用元:【まるっと解説】神奈川県内の公共工事に入札したい!入札に参加するにはどうしたらよい?

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