地中熱の利用技術高度化へ三陽電工「サンサーモ」に注目 【建設メール】

建設トピックス

※下記記事は日本工業経済新聞社運営の「建設メール」で配信された記事の一部を掲載しています。

地中熱の利用技術高度化へ三陽電工「サンサーモ」に注目

(三陽電工株式会社 http://www.sanyo-denko.co.jp/

多点温度センサー「サンサーモ」

特殊電線・ケーブルの製造販売を手掛ける三陽電工(本社・埼玉県戸田市、井川径成社長)は、電池製造全般のコンサルティングを行う飯豊電池研究所(本社・山形県飯豊町、小野寺大輔代表)とともに、環境エネルギー、地質・防災調査コンサルタントなど幅広い事業を展開する日本地下水開発(本社・山形県山形市、桂木宣均社長)へ多点温度センサー「サンサーモ」を納入した。同製品を活用することで、再生可能エネルギーとして注目される地中熱の利用技術の高度化促進が期待される。

地中熱利用に伴う計測の温度測定は数ポイントが主流だが、多深度における温度データを同時取得可能な「サンサーモ」を活用することで最大40ポイントの計測が可能となり、調査対象の井戸やボアホールの全体的な温度分布を容易に観測し続けることができる。これにより精度の高い最適なシステム設計を行うことが可能となり、導入コストの低減につながる。

現在、 日本地下水開発の敷地内において、「サンサーモ」を使用し数カ月に及ぶ長期データの計測を開始しており、今後の土木・建築工事に関連した地下水流の挙動調査で活用する可能性が見えてきた。

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